暑い図書館2

国破れても山河あるやんけ

実在と構造

はじめての構造主義 (講談社現代新書)

はじめての構造主義 (講談社現代新書)


真理は制度であるというラディカルな構造主義。物の見方、世界の見方は全て主観に基づくという、シンプルで強固(風)な考え方だ。

真理は誰のものか?という問いに対して、人間のものであると答えるのだろう。なぜなら真理それを認識できるのは私たちだから。

私はいま一度、生物多様性の事を思い出す。生物多様性とは何か?何のための概念か?

それは人間のための概念であり、絶滅しかけの生物のためのものではない。

ここで生物多様性とそれを取り巻く模様もまた、実存と構造の対立に類似していることが伺える。