暑い図書館2

国破れても山河あるやんけ

子どもが産まれた日①

 

8月20日深夜2時、産気づいた妻と陣痛タクシーで病院へ向かい、妻はそのまま入院。

最初の診察は同席できたものの、あとはほとんど待合室で待機。帰り際に、看護師さんから「飲み物を買ってきてください」といわれ、自動販売機でお水2本とお茶1本を購入する。そういえばあの水、100円で「○○病院水」て書いてあった。金の豚の貯金箱に入れようねと話していた500円玉で飲み物を買った。

 

コロナウイルス蔓延防止のため私は立会いも面会もできないため、いったん帰宅した。

自宅に向かうタクシーの中で、妻を通じて医師から電話があり、出産にあたっての(一般的な)リスクの説明を受けた。この電話がline通話でかかってきたため、速度制限中の私のスマホでは若干とぎれとぎれの音声となってしまい少し焦る。

タクシーを降りて自宅マンションへ到着。エレベーターに入ると電波が完全に途切れてしまうので、電話を受けながら数階分を階段で登る。

電話が終わり一息ついてからは、アレサのAmazing Graceのアルバムを流した。1曲目のMary, Don't You Weepの冒頭で、ゴスペル隊が静かにリズムパートを歌い上げていく様は、赤ちゃんがちょっとずつ産道を進んでいくようだなぁなどと思いながら。

 

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このときがちょうど朝の4時ぐらいで、日の出はまだだが、地平線の奥では既に登っているであろう太陽が、私のいる場所付近の雲を真っ赤に染めていた。曲がAmazing Graceになったとたんに太陽が顔を出したので、あまりのタイミングの良さに、「やっぱり神様はいてはるんやなぁ(似非関西弁)」と思ったりした。